股関節と膝の痛み
クラシックバレエでは非常に柔軟性、安定感が必要とされる「股関節」、柔らかい動きを表現するためには必要不可欠な「膝関節」についてお話させて頂きます。
クラシックバレエにおいて股関節、膝関節は非常に精密な連動性が必要となります。その理由としてあげられるのが下半身の「外旋・内旋」という捻じる動きが多いことにあります。


当院では
バレエを始めたばかりの初心者のダンサー、趣味でレッスンを受けているダンサー、自分のクラスやスクールを持っている指導者、海外留学経験者、海外留学を目指しているダンサー・プロのダンサー、プロを目指しているダンサー、バレエ教室に通われているダンサー、クラシックバレエに特化した学校に通われているダンサー
など様々な目標、環境で踊っている方々を施術してきた経験からバレエダンサーに特化した施術を行っています。
クラシックバレエの怪我・障害の中で今回は股関節、膝関節について解説していきます。
股関節痛
クラシックバレエでは先ほどの説明のように股関節を「捻る」という動作が非常に多い。更にその場で単純に捻るだけではなく、ジャンプしながら、片足立ちをしながらなど状況も様々です。
クラシックバレエでの股関節の症状は
・シソンヌやジュッテなどのジャンプの動きで踏み切るとき、着地するときに痛みが出る
・基本姿勢1~5番、ターンアウトで股関節を捻ると痛みが出る
・ピルエットの時に軸足になっている方の股関節に痛みが出る
・アティチュードの時のように股関節を捻りながら足を上げると痛みが出る。
などがあります。股関節痛の初期症状としては「練習中より練習後の方が痛みが強くなる。」という状態が多いですが
症状が酷くなるにつれて練習中でも上記のような股関節の「伸ばす・曲げる・捻る」動きでも痛みが発生します。
特にコンクール前・発表会の舞台前など同じ動きを繰り返し、痛みくても練習を続けなければいけない状態の時に発症しやすい部位となっています。
股関節痛の原因として考えられるもの
・股関節内旋筋炎、腱炎(つま先が内に向く動き)
・股関節屈曲筋炎、腱炎(股関節を曲げる動き)
・大転子滑液包炎
・骨盤疲労骨折
・股関節唇損傷
・股関節インピンジメント症候群
・寛骨臼形成不全
クラシックバレエでは基本的にほとんどが股関節を内旋・外旋・屈曲に関わる筋肉への過度のストレスによる痛みです。
しかし筋肉の緊張が繰り返されることによる疲労骨折や
骨と筋肉の摩擦を防ぐクッションである滑液包の炎症
股関節自体の衝撃による炎症・損傷も起こることがあります。



当院ではこのような体の深いところにある筋肉をバランスよく活動できるようにする為のオリジナルの整体・トレーニングを行っており、
痛みなどの症状のある部位は微弱電流機器により的確に施術することで
症状の改善+パフォーマンス向上
を目標に行っていきます。
膝痛
膝の痛みは特に「股関節の動きの不具合」に連動していることが多く、膝だけが急に痛くなることもあれば股関節の動きが悪くなり、
などのパフォーマンス低下時に膝に負担がかかり痛くなることがあります。
クラシックバレエの膝の怪我・障害では
・プリエで膝を曲げるとき、伸ばすときに膝に痛みが出る
・アンディオールやターンアウトで膝が捻れたり、太ももの前に力が入ると痛い
・シソンヌなどのジャンプの踏切や着地のときに痛みが出る
特に膝はポーズやジャンプなどの不安定感のあるストレスがかかるほど炎症を起こしやすく、一度痛くなるとダンスに支障が出ることがあります。
・鵞足炎
・ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
・半月板損傷
・腸脛靭帯炎
・大腿四頭筋炎
・たな障害
・有痛性膝蓋骨
・変形性膝関節症

膝の関節には太ももの前の筋肉だけでなく、太ももの裏から、スネの筋肉が付着することで股関節、足首の動きにも影響を及ぼします。